どうも~
ミサミサです。
ミサミサといいつつ、普通のアラサーサラリーマンです。
この記事では本を1冊紹介します。
【疾風ロンド】 著:東野圭吾
移動の時にいつも読んでいるようなビジネス書ではなく、ミステリー小説を読みたくなったから。
【読了までの目安時間】2時間
【おすすめ度】★★★★☆
【解説】
ミステリー作家でおなじみの東野圭吾の作品です。今回は雪山が舞台となっています。雪山を舞台にした作品はあと2つくらいあるみたいなのですが、今のところ積読状態でまだ読めていません。
本書はイメージする東野圭吾の作品とは少し違い、殺人事件が起きません。
良心と上司の命令の間で葛藤するサラリーマンや学生の淡い恋、そしてお金に対する人間の欲望が、雪山を舞台にコミカルに描かれています。
殺人事件を読み疲れた方は是非気分転換に本書を手に取ってみてください!!
泰鵬大学を不本意な形で解雇となった葛原克也は、大学補助研究員の折口真奈美を使って、大学が極秘で開発している「K55」と呼ばれる生物兵器を持ち出します。
「K55」と引き換えに3億円を要求した葛原でしたが、無念にも事故で亡くなってしまいます。
一方、お金を要求された大学側は、葛原の遺品からある雪山にK55が隠されていることを突き止めますが、雪が解けてしまえばK55を納めたガラスケースが破損してしまうため、一刻も早い回収が必要となりました。
大学生物学長である東郷は、生物兵器の開発を世に知られることを恐れ、警察には相談せずに自分たちの力でK55を回収する方法を選び、部下である栗林和幸にその回収を命じます。
一方で折口も、葛原の様子から葛原がK55を持ち出し大学をゆすっていることを突き止め、手柄を横取りするために奔走します。
栗林はスキーが大好きな息子の秀人と一緒に雪山に向かいますが、スキー素人の栗林はうまく滑ることができないため、探しているものが生物兵器であることは隠し、周囲の助けをもらいながら探すことになります。
はたして栗林はK55を回収し、生物兵器の拡散を防ぐことができるのか。
最後は(東野圭吾らしくない??)誰も予想がつかないコミカルな結末が待っています。
良心と上司の命令の間で葛藤するサラリーマンや学生の淡い恋、そしてお金に対する人間の欲望を交えながら読み進めることができる一冊です。
最後に
【ミサミサの独り言】
本書は殺人事件ではなく、コミカルに読み進めることができる一冊であり、東野圭吾を読んだことがない人にとっては最初の一歩となる本だと思います。
著者はミステリー作家として名をはせているため、どうしても殺人事件をイメージしてしまいがちですが、本書のように気軽に読み進めることができる本もあると知り非常に新鮮でした。ただ、他の著書を読んだことがある人にとっては少し物足りないかもしれません。
(「どちらかが彼女を殺した」を同時期に読んだ知人は、「どちらかが彼女を殺した」の方が面白かったという感想を持っていました。)
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