どうも~
ミサミサです。
ミサミサといいつつ、普通のアラサーサラリーマンです。
この記事ではおすすめの本を1冊紹介します。
【人を選ぶ技術】 著:小野壮彦
職場の人間関係に苦労している人
職場の人間関係に苦労している人、いませんか??
本書は、「採用担当」を経験した筆者の経験やノウハウがまとめられた一冊です。実際に企業の採用を担当する人以外にも職場での人間関係のストレスをなくす一助となる一冊です。
自分自身が「騙されやすい」と言われたことがあるし、自分でもそう感じることが多いから。
【読了までの目安時間】2時間
【おすすめ度】★★★★★
【要約】
「人を選ぶ」とは評価軸から外れたものを排除すると思いがちであるが、そもそもその評価軸にバイアスがかかっていることも多く、企業や個人にとって有益な判断をすることは難しいものである。
排除ではなく、「リスクを認知するため」に人を選ぶのである。
表に出やすい「経験」「知識」だけで判断するのではなく、その人が持っている「ポテンシャル」や「ソースオブエナジー(エネルギーの源泉)」を見抜くことで、企業や個人にとって有益な人選びができるようになる。
【解説】
企業の採用のみならず、我々は日常で人を選ぶ作業を行っています。その際、よりよい選択をるためには、うわべの知識や経験だけではなく、人としての深層(その人が持つポテンシャルや駆動力は何なのか)を見抜くことが必要です
この記事では、本書で紹介されている人選びのテクニックを紹介します
人の構造は四層でとらえることができる。
第一層(1F)は人目に付きやすい「経験・知識・スキル」です。ありきたりの採用面接ではこの部分だけをみて全体を見た気になる人が多く、また学生側も簡単に捏造できるため、採用後のミスマッチにつながってしまいます。
第二層(B1F)は「コンピテンシー」です。コンピテンシーとは、その人の行動パターンのことです。ここを見抜くことで、相手の将来の行動を予測できるようになります。
第三層(B2F)は「ポテンシャル」です。わかりやすく言えば、その人の「伸びしろ」のことです。伸びしろは「好奇心、洞察力、共鳴力、胆力」に分解することができ、これらの割合を見抜くことでその人の「器」を評価します。
第四層(B3F)は「ソースオブエナジー」です。聞きなれない言葉ですが、「その人の精神柱」であり、「使命感、劣等感」に分解することができます。使命感と劣等感は表裏一体のモノであり、バイタリティーあふれる人は双方をうまく利用できている人と言えます。
下層に行くほど変わりにくい性質があり、人を見抜くときは表面だけでなく下層まで見抜くことが必要になってきます。
Evilを見抜く
関わってはいけない人のタイプとして「人としてはクソだが、仕事はできる人」が挙げられます。こういった人は自己肯定感が低い人が多く、周りを貶めることで自分の精神状態を保つ傾向にあるからです。なんせ仕事はできるわけですから、表面的な評価はよいことが多く、自分に不都合なことは周りに押し付けたり隠蔽したりします。こうした人のしりぬぐいは周りの人がやるしかなくなるため、できるだけこのタイプを見抜き、距離を置く必要があります。
突拍子もない質問からエピソードを聞き出す
よくある新卒採用面談のような杓子定規な質問では、人の本質を見抜くことは難しく、ただ単にアドリブが効く人が有利なだけです。
例えば、「会社生活において大事にしているものは何か」ではなく、「大切にしてきた結果いい思いをしたエピソード」を聞き出すことが必要です。
最初の質問では、適当にいいことを答えることができますが、実際に経験したエピソードを聞き、エピソードの中で重心の置き方を分析することで、その人の価値観を知ることができます。
GIVE and TAKEの精神
ただ相手から聞き出そうとするだけでは不信感を持たれ、本音を聞き出すことが難しくなってしまいます。まずは自分からGIVEする精神が必要です。アイスブレイクで自分自身をリラックスさせ、自分の弱みをさらけ出すことで「素の自分」を知ってもらう。そして会話の端々に「ため語」を混ぜることで場の硬さを解き、その人の深層にせまるエピソードを聞き出しましょう。
その中で感じた直感や違和感は大事にするべきです。直感や違和感は緊張した「問題解決モード」の時ではなく、リラックスした「無意識な部分」で感じるものであるからです。
無意識な判断はバイアスがかかった判断とは全くの別物であり、人の深層に迫った判断ができることが多いのです。
最後に
【ミサミサの独り言】
「Give and Take」という有名な本がありますが、その本の内容に通ずるものがあると感じました。
他人の成果を搾取するTaker(この本ではevilと表現されています。)から避けるために人を選ぶ技術が必要であり、その技術を身に付けるために、先ずは自分をさらけ出す(Giverとなる)ことが必要です。
自分軸で生きるためにもTakerやevilを避けることは必須であり、その技術を身に付ける道標となる一冊です。
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