本紹介

【読書】サクッとわかるビジネス教養 地政学


どうも~

ミサミサです。

ミサミサといいつつ、普通のアラサーサラリーマンです。

この記事ではおすすめの本を1冊紹介します。

【サクッとわかるビジネス教養 地政学】  著:奥山真司

世の中の紛争をなんとなくしかわかっていない人

世の中の紛争に心を痛めつつもなぜ紛争が起きているのか知らない人いませんか?本書を読めば、過去の紛争についてなぜ起きたのか、紛争を起こしている国の思惑は何か。がわかり、ニュースが面白くなります。

私自身がウクライナ紛争についてなぜ起きているのか理解できていなかったから。

【読了までの目安時間】2時間

【おすすめ度】★★★★★

【要約】

地政学とは「地理的な条件をもとに他国との関係性や国際社会での行動を考える学問」である。地理的な側面から国家のふるまいを検証することで、国の本音を見抜くことができる。

【解説】

地政学という言葉をあまり聞いたことがない人は多いのではないでしょうか。

紛争が起きた事実を学んでいく歴史学に対し、地政学は「国の紛争がどうして起きるのか?」という問いに対し、地理的な要素から答えを導きだしていく学問です。歴史上の紛争全てを地政学で理解することができます。

この記事では地政学を理解する上で重要な要素を3個紹介し、記憶に新しい(現在進行中ですが)ロシアによるウクライナ侵攻がなぜ起きたかを地政学の観点から解説していきます。

ルートとチョークポイント

ルートとは「海上交通の道」のことです。国同士の物流の中心は海であり、国家の運営において安全な海路を確保することはかなり重要です。

そして、ルートを航行する上で絶対に通る箇所が「チョークポイント」です。

例えば、日本は国内で使用する石油の多くを中東から輸入していますが、その時に通る海路が「ルート」に当たり、マラッカ海峡やホルムズ海峡が「チョークポイント」ということになります。

ランドパワーとシーパワー

ランドパワーとはすなわち「大陸に囲まれた国家」であり、ユーラシア大陸にある国家のことを指します。(中国、ロシアなど)

一方でシーパワーとは国境の多くを海に囲まれた国家のことを指します。(日本、アメリカなど)

※鎖国政策を実施していた日本は周辺国家との関わりがないため、「ランドパワー」に分類されます。鎖国終了後は「シーパワー」国家となった珍しい国です。

歴史上は、大きな力を持った「ランドパワー」の国がさらなるパワーを求め「シーパワー」の国と衝突するといった流れが繰り返されています。しかし、歴史上ランドパワーがシーパワーの国を征服し、ランドパワーとシーパワーを両立したという事例はありません。

拠点

拠点とは、ある遠距離エリアをコントロールするために影響力を保持するための場所のことです。

自国の影響力を拡大したい中国は周辺海域に進出しようと試みています。

それを阻止したいアメリカは、本土からでは中国の思惑を阻止できないため、沖縄に拠点を構えています。

ここまでの話を近年の日本に当てはめてみると

自国の影響力を拡大したい中国(ランドパワー)がマラッカ海峡に進出

中国の進出を阻止したいアメリカ(シーパワー)はマラッカ海峡の秩序を維持するため、拠点が必要

 →石油確保にマラッカ海峡の安全が不可欠な日本(シーパワー)は、アメリカと協力

といったような国同士の関係が、地政学から見えてきます。

なぜロシアによるウクライナ侵攻は起きたのか

これを紐解くには「黒海ルート」と「NATOとの対立」という二つのキーワードを理解する必要があります。

黒海ルート

ロシアが大西洋に航海するためには「黒海ルート」を通る必要があります。

チョークポイントであるクリミア(ウクライナ領土)を制圧することで、黒海ルートへの影響力を誇示し、安全に航海することが可能になりました。

NATOとの対立

NATOとは「北大西洋洋条約機構」のことです。

第二次世界大戦終了後、共産主義国家であるソ連やドイツの再侵略を警戒し、西ヨーロッパの国々が共同防衛条約を成立させました。

第二次世界大戦~冷戦を通して、NATOはアメリカの影響を強く受けることになりました。

これにいい思いをしないロシア(ランドパワー)は、アメリカ(シーパワー)の影響力拡大を阻止したく、NATOとロシアの国境であるウクライナへの影響力を何としても保持する必要があります。

これらの思惑が重なり、ロシアは国際秩序を無視し、クリミア併合やウクライナ侵攻を実行しました。

最後に

【ミサミサの独り言】

池上彰氏やオリラジ中田氏などたくさんの著名人がTV番組やyoutubeでウクライナ問題を解説していますが、歴史上の紛争全てに共通点があるということを知り、目からうろこでした。

本書にはウクライナ侵攻だけでなく、「地政学から見た日本、アメリカ、中国、アジア、ヨーロッパの特徴」が絵を用いてわかりやすく書かれており、かなりおすすめです。

ニュースでは基礎知識を紹介されず、戦争が起きた事実だけを伝えますが「なぜ起きたのか」を理解しなければ紛争の再発は防げません。

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ABOUT ME
ミサミサ
大学を卒業した後、仕事をしているミーハーサラリーマンです。 ミーハーです。 野球、読書、筋トレ、ゴルフ好きです。 パワハラ経験あり。何かあればご相談ください ※Amazon、楽天のアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。

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