どうも~
ミサミサです。
ミサミサといいつつ、普通のアラサーサラリーマンです。
この記事ではおすすめの本を1冊紹介します。
【他人の期待には応えなくていい】 著:鳥谷敬
あまり感情を表に出さず淡々と仕事をこなす鳥谷敬氏の考え方を知りたい人
周りに流されがちな人、いませんか?この本を読めば、入団以降常に試合に出続け、安定した成績を残した鳥谷氏の考え方を理解でき、自分がやるべきことに向き合うための考え方を学ぶことができます!!
自分は巨人ファンですが、野球選手として阪神の選手も尊敬しています。巨人に対しては特に勝利に貪欲なイメージがある阪神ですが、そうした中で常に淡々とプレーしていた鳥谷さんの考え方が気になったから。
【読了までの目安時間】2時間
【おすすめ度】★★★☆☆
もくじ
【要約】
常に冷静に淡々と、自分がやるべきことをこなすイメージがある鳥谷氏だが、試合中や私生活では以下の3つを主に考えながら行動している。
・自分がやるべきこと、自分の努力ではどうにもならないことを認識すること
・自分の選択に責任を持つこと
・「成功」を選ぶのではなく選択したことが「成功」となるよう努力すること
である。
こうしたマインドで行動した結果、悔いなきプロ野球生活を送り、偉大な結果を残すことができた。
【解説】
巨人ファンの私は、ライバル球団の「鳥谷敬」というプレーヤーが阪神の中で異質だと感じていました。
いい場面で打っても感情をあらわにすることがあまりなく、熱狂的なファンとの間にギャップを感じていたからです。
私は鳥谷選手に対して「すべてが80点のプレイヤー」というイメージを抱いていました。
守備は井端選手の方が堅実だし、打撃は坂本選手の方が成績がいいし、今宮選手の方がバント上手だし・・・すべてが平均以上だが、何か他に比べ秀でた武器は何か?という印象をずっと抱いていました。
そうした中で阪神で長くレギュラーを張り、2000本安打を達成する選手は私生活やプレー中にどういったマインドで過ごしているのか、気になったので本書を読んでみることにしました。
本書で、印象的だった言葉を5個紹介します
まず自分の弱さを知り、強さを知る。
鳥谷選手は自分のことを「自分には突出したものがない選手」と認識していました。
(奇しくも、上記の私の印象は当たっているようです。)
そして、プロ入り当初はこの点がコンプレックスでした。
しかし鳥谷選手はこのコンプレックスを「大きな欠点がないため途中で交代させられる心配は少ないとプラスにとらえるようにしたそうです。そうしたマインドの結果、連続試合出場歴代二位の記録を打ち立てることができました。
自分がコントロールできないことは気にしない
晩年は若手を起用する監督の方針から、ショートのポジションで出場が少なくなったり、ベンチを温める機会が増えてきました。実際に金本監督からは「若手を優先して使いたい」と宣言されていたようです。
そうした時、「今までレギュラーを張っていたのにこの待遇は何だ??」といったマインドになれば、自分とチームに不利になることを理解していたのです。
いくら若手を優先して使うと宣言されたところで、自分がやること(=練習に打ち込むこと)は変わらないことを理解していた鳥谷選手は、淡々と、自分がやるべきことをこなすことでチームに貢献していきました。
やるかやらないかは自分で決める
晩年になりショートのレギュラーはく奪やサード、セカンドへのコンバートなどを命じられた鳥谷選手ですが、そういったときどういうマインドだったのか。
ショートにこだわりを持ち続け、ほかのチームに移籍することも可能ですし、不貞腐れてダラダラと過ごすことも可能です。鳥谷選手は「監督の指示は変えられない。やるしかない」という一心でコンバートに取り組みました。社会には「受け入れるか、受け入れないか ではなく、やるしかないこともある」ことを理解していたのです。
「他人や周りの環境で自分の人生を左右されることが嫌」という理由で、鳥谷選手は「自分の責任で選択する」ことを心がけていたのです。
怒りの矛先は「他人」ではなく「自分」に向ける
鳥谷選手は「怒り」は「力み」につながり、よくない結果を招くと考えていました。「怒り」だけでなく「喜怒哀楽すべて」をグラウンド上で封印していたそうです。
「怒り」は弱い自分に自信がない人が他人を威嚇する手段として利用しているものととらえています。
しかし、どうしても「怒り」が収まらない時は自分に矛先を向けることで、怒りを鎮めていました。直接相手に怒りをぶつけると衝突しか生みません。相手ではなく自分の中で「なんでこういったことが起きるのか」と問いかけることで怒りを収めていました。
例えば、先ほどのコンバートの例でいえば「なんで能力も実績も上の自分より若手を優先するのか」と監督に盾突くのではなく、「なぜ監督はそういう決断をしたのか」と問いかけることで、冷静に自分のやるべきことを遂行できたといいます。
判断の基準はかっこいいか、ダサいか
鳥谷選手は「かっこ悪いことはしたくない」と言います。そして、本書では「パニックになった時に取り乱したり我を忘れてしまうこと」が本当にかっこ悪いと書かれています。
「自分の判断は絶対だと凝り固まっている人」「人の立場を理解できず独善的な判断しかできない人」「飲食店の店員やタクシードライバーに敬意を持たず横柄な態度をとる人」等、鳥谷選手の中の「ダサい」の定義が複数書かれており、判断するときは「そんな人間になりたいか否か」を自問自答するそうです。
阪神からロッテに移籍する際も「阪神でキャリアを終えた方が野球人として成功だが、引退して収入が減ることで家族を養えなくなることはダサい」と判断し、移籍を決断したそうです。
最後に
【ミサミサの独り言】
巨人で感情をあまり表に出さない選手として、松井秀喜選手が真っ先に思い浮かびました。松井選手は甲子園での敬遠事件の時も怒りの感情を周りに出していませんが、あの場面で松井選手が取り乱していたらどうなっていたか。取り乱さなかったからこそ今の松井選手の品格があるのかもしれません。自分はマウントを取ってくる先輩に対しいつもイライラしてしまい、愚痴を聞いてもらうことも多いので人としてまだまだ伸びしろがありそうです。
「ダサいことはしたくない」といったある種後ろ向きの考え方をしているのが意外でした。成功者は「かっこいいことをしたい」といった前向きの表現が似合うと思っていたからです。もちろん「ダサいことはしたくない」と「かっこいいことをしたい」はほぼ同義なのでしょうが、数ある選択肢を絞り込むために「しない」選択をするのも大いに有益なのだと感じました。
鳥谷選手は「だらしない体はダサい」と考えており、現役引退してからもトレーニングは継続しているそうです。やはり筋トレは最強のソリューションというのは当たっているのかもしれません。
当ブログの記事に共感していただけたら、また読みに来ていただけると嬉しいです。
読んでくれる方の数が多くなると更新するやる気につながります!!
一か月の無料お試し期間ありです!!本ブログで紹介している本も無料で読めるので、ぜひ体験してみてください!